【投稿】和田中夜間塾「夜スペ」問題(18)
和田中夜間塾問題杉並区立和田中学校で実施されようとしている大手進学塾サピックスの夜間塾「夜スペ」に対して、いろいろな方からの意見が当ホームページに届いています。この問題を考える上で極めて大切な情報だと思いますので、ご紹介させて頂きます。
(挨拶に当たる部分は省略します)

【投稿】

そもそも、なぜ塾なのでしょうか。藤原氏が公立中学校の校長であるならばまずやらなければならないことがあるはずです。

区内にある都立西高校では、入学試験に自校作成問題を出題しています。これは一般の都立高校の試験問題よりはるかに難しい内容です。平成18年度の数学の受験者平均点は32点、翌19年度は64点です。この結果をご覧になってどのように感じられるでしょうか。

現在、都立高校では大学進学実績向上(東大を始めとする一流大学)に向けて必死になっています。何しろ、中高一貫私立学校の教育内容と公立学校の教育内容が全く異なるために公立は大学入試に大変不利な状況にあるからなのです。

公立中学では数学と英語が週3時間、私立はほとんどがそれぞれ5時間以上です。多いところでは英語週8時間という学校もあります。

このような状況から都立トップ校とよばれている学校では巻き返しを図ろうと高校入試の時点で少しでも「できのいい」生徒を確保しようとしています。そこで、難しい問題を出題することになります。

保護者の立場から考えて見ましょう。子どもの将来を考えれば少しでもいい高校、いい大学へと考えます。学校の勉強だけでは無理な出題をする高校を受験するためには塾が必要なのです。

藤原校長のすべきことは一部の金の出せる家庭の生徒のための夜スペではなく、公立中学校の正規の授業時間内に学力をつけてやれるだけの時間を確保できるように文部科学省に訴えること。そして、はるかに学習範囲を超えるような入試問題を作成しないように「トップ校」に申し入れること・・・全都の公立中学校校長と力を合わせてこれらのことを訴えていくべきです。

現在中学2年の子どもたちは電卓マークの付いた算数の教科書で学んできました。「ゆとり」教育を受けてきて、高校受験で詰め込みです。「夜スペ」を受けている生徒も受けていない生徒にとっても今、藤原校長のしていることは残酷なことです。

学校というものは子どもたちに社会で生きていくための知恵を授けるところです。そして、仲間と手を取り合って生きていくことを教える場です。

教育とは何か。藤原氏には是非これを考えていただきたいです。