和田中夜間塾実施を強行

杉並区政レポート97号1月26日から区立和田中で夜間塾が開講されました。この構想については、様々な問題が指摘されていましたが、区教育委員会は「学校主催ではなく和田中地域本部の主催。学校教育外の活動である」ので問題ないとの見解を示しました。しかし、多くの問題がこれで解決されたのかというと、全く変わっていません。

【機会均等の問題】

夜間塾は「都立の進学重点校や私立の中上位校を狙う」(校長)と明言しており、有名校に多数の合格者を出すことが目的です。私立の「特進クラス」と同じで、一定の成績以下の生徒は希望しても入れません。他区において、塾講師に補習などを依頼している例がありますが、成績上位の生徒に限るという区はありません。

【特定企業のみ優遇】

今回の事業は学校の施設を利用して行います。しかし、教室の使用料や光熱費について塾側の負担は一切ありません。また、生徒募集も学校側でやってくれるし、警備などの安全面も地域本部がやってくれます。しかも成績上位の生徒にしぼった効率よい授業で、進学実績も上げることができます。

サピックスはこの有利な事業を無競争で獲得したのです。特定の企業に対する優遇は公の機関がいちばんやってはならないことです。

【公共性】

「学校教育外」活動という規定をしましたが、この事業には税金が使われます。校舎の維持・管理費、水光熱費に加え、学校ボランティア報酬も出ます。参加者の授業料だけでやりくりする事業ではない以上、公共性、公平性が求められます。少数の子どもたち、1社の塾だけが恩恵に浴すのは間違っています。