和田中「夜スペ」拡大で問題も拡大

松尾ゆりの杉並区政報告わくわくレポート問題の杉並区立和田中「夜間塾」(夜スペ)が希望者全員に対象を広げると報道されました。都教委が指摘していた「教育の機会均等」に配慮したものでしょうが、裏返せば、これまで「「夜スペ」に入れない子は「ドテラ」でフォローしているから機会均等に反しない」と強弁(校長も区教委も)してきたのは、言い逃れに過ぎなかったことを自ら認めたともいえます。

対象を拡大したからといって、夜間塾の違法状態が是正されたわけではありません。業者選択の公正性、特定の企業の事業のために公共施設を使うことの公共性など全く解決されていません。

塾が本当に必要かという議論すらないままに、塾を学校によびこむことがなしくずしに既成事実化していこうとしています。教育委員会はきわめて無責任です。

●PTA解体に異議

和田中・藤原前校長がPTAを廃止すると発表したことに対して、杉並区内のPTA会長経験者らがPTAの意義を尊重し活性化をよびかけるアピールを発表しました。

アピールでは、杉並区のPTA活動の歴史の中で、高校増設や栄養士の全校配置などを実現し、教育の向上に役立ってきたことを示し、和田中の方針は、(1)PTAを、単なる学校の「お手伝い」に変えてしまう (2)PTAを保護者組織に変えることで教員を排除し保護者との関係を分断する など異議を示しています。

PTAは学校から独立した組織であり、会員自らが学び「人格識見の向上を図る」(杉並区教育委員会『PTAハンドブック』)自主的な社会教育団体。「わが子、わが学校だけよければ」などという狭い料簡ではなく、広く学校教育全体の向上をめざしていくのが本旨です。公的な施設を使って塾の営業活動を行う和田中地域本部は「子どもたちのため」を掲げながら、その実、目先の「わが学校」への貢献だけを求めてはいないでしょうか。