わくわくレポート 172号 2015年9月
杉一小建て替えの検討進む
高層化などについて質問しました
9月24日の杉並区議会文教委員会での質疑応答要旨です。杉並区主催の検討懇談会では「高層化」は禁句なのか、説明に出てきませんが、数字から質しました。9~10階建てになることは間違いないと思われます。
<複合化ありきでよいのか>
(松尾)
杉一小の建て替えは、初めから3つの施設(杉一小、阿佐ヶ谷地域区民センター、産業商工会館)の複合ありきで話が進められているが、地域では、複合施設は困るという人が圧倒的に多い。検討懇談会の中でも少数ではあるが、複合施設にするか慎重に議論したほうがいいという意見もあった。
<高層化はどうなるのか>
(松尾)
高層化ということが地域にとっては注目ポイント。ところが、懇談会2回のなかでは、高層化について説明が全くない。いまは3階建てだが、9階とか10階になるんじゃないかという心配も地域の中にあるので、どうなるのかということを、あらかじめ示すべき。
(学校整備担当部長)
用途地域としては10階11階も建てられる。総面積も18000平方メートルぐらい使える。しかし、どういう面積で、どういう施設をつくっていくかということを積み重ねて面積が出て決まる。
(学校整備課長)
杉一小の敷地5599平方メートル、延べ床面積3700平方メートルくらい、阿佐ヶ谷地域区民センター敷地1878平方メートル、延べ床面積3520平方メートル、うち区民センター部分は3180平方メートル。産業商工会館敷地919平方メートル、延べ床面積1600平方メートル。
(松尾)
数字を示していただいたが、単純に3つの施設を1つにすると考えると高層にならざるをえないのではないか。(*参照)
(*)現在の3階建ての杉一小は1フロアの床面積が約1200平方メートル余。阿佐ヶ谷区民センター+産業商工会館=約5200平方メートルでおよそ4階分。プール・体育館も校舎内に収納すると、1階分。計8階。さらに、プール、体育館、計画中のホールは2フロア吹き抜けになるので、吹き抜け部分は1階分以上。計9~10階建てとなる。
<複合化して「スリム化」?>
(松尾)
複合施設の内容を「スリム化」する、と懇談会の資料に出ている。会議室の数が減ってしまうのか。阿佐ヶ谷地域センターは稼働率が8割近い。平日午前中など除くと100%に近く、予約するのが難しい施設。産業館もあわせて、地域の方がいろんな会合に使っている。むしろ会議室数はふやすべきところではないか。また、福祉関係の施設、デイサービスなどと複合施設にすることは考えていないのか。
(学校整備課長)
3つの施設を1つにするので、スリム化できるところはある。学校側と区民施設で相互利用することも考えられる。福祉施設関連では、ふれあいの家など入っている学校もあるが、今回の計画では考えていない。
<仮設校舎について>
(松尾)
けやき公園、けやきプールという話が出ているが、実際に使うことを考えているか。
(学校整備担当部長)
阿佐ヶ谷駅周辺の区の施設の活用の1つとして、けやき公園も検討している。
松尾ゆりは、区議会文教委員会に所属しています。学校は一度建てたら50~60年使うもの。PTAの経験を活かして、子どもたちに本当に役立つ学校を求めていきます。ご意見をお寄せください。