杉並わくわく会議
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杉並区政レポートNo,48

いよいよ大増税時代に

 先月21日政府税制調査会は所得税増税を中心とする報告書を発表「サラリーマン増税」と批判をあびています。税調の論理は「サラリーマンは優遇されている」というのですが…? この案によると、各種控除を縮小する結果、課税最低限が引き下げられたり、これまでより高い税率が適用されるなど、低所得層ほど打撃を被ることになります。
 
所得税は本来、所得の再配分(たくさん稼いだ人が社会に還元する)という機能を持っているはずですが、日本ではこの20年間で最高税率が70%から37%と半分近くに引き下げられて、高所得者を優遇する政策を採り続けています。その一方で低所得者からもっと税金をとるというのでは、政府の役割は一体何なのかということにならないでしょうか。

[政府税調報告書のポイント]

○定率減税の全廃(05年度から減税率半減はすでに実施)
○給与所得控除→大幅縮小
○配偶者控除→廃止
○扶養控除→年齢制限を導入
○特別扶養控除(高校生・大学生のいる家庭)→廃止
○住民税→税率を一律10%に(現在は、5、10、13%の三段階)

イラクの自衛隊宿営地に砲弾

 4日、イラク・サマワの自衛隊宿営地が砲弾攻撃されました。先月、自衛隊車両が爆弾の攻撃を受けたばかりですが、日本・イラクの友好の看板が黒く塗られるなど、悪化する現地の対日感情と泥沼化するイラク戦局をみれば、一刻も早く撤退すべきでしょう。
 米軍からの「派遣再延長」要請に対し、小泉首相は相変わらず「前向き」の姿勢を示していますが、英軍もイラク駐留を大幅縮小しようとしている中で、イラク情勢に対する対応が問われています。

<中学校教科書採択は今年です!>(4)「つくる会」教科書の中身って?
 前回と違って「採択」をめざし、ずいぶん書き直されたといわれる「つくる会」教科書ですが…以下その特徴。

[歴史]

○神話が3ページも=前回に比べたら減っていますが「歴史」の教科書に神話は必要ないはず。「神武天皇の東征」では「神話」といいながら、神武天皇が初代天皇と記述

○「伊藤博文」と「朝鮮半島と日本」(見開きのコラム)=「伊藤博文」は一代記なのになぜかハルピンで暗殺されたことが書かれていない。「朝鮮半島と日本」のほうは前回問題になった「日本にむかって朝鮮半島が腕のように突き出している…日本はつねに朝鮮半島からの脅威に注意をはらわなければならなかった」という記述がまるまる残り、この2ページだけでも、韓国・朝鮮に喧嘩を売っています。

○日清・日露戦争、日韓併合にいたる経過=「帝国主義列強の侵略を防ぐため、日韓併合は必要だった」「中国、朝鮮の権益を戦争して勝ち取った」という論理に貫かれており植民地支配を正当化。その結果「日本は列強の一員になった」と誇ります。「琉球処分」でも沖縄側の抵抗はまるで無視(他社は尚泰王を強制的に移住させたことが書いてある)。

戦記物の世界?コラム「日本海海戦」=「勝負は40分できまった。戦艦スワロフは火柱をあげてふっとんだ」って…。いろいろ批判のある司馬遼太郎の「坂の上の雲」でさえ、海戦がどれだけ悲惨なものか(甲板が爆死した死者で埋まり、血で滑って歩けない、みたいな)を描いていたと記憶しています。戦争をゲームのように描けば、中学生はどのように受け取るでしょうか。

[公民]

○隣国の危険を強調=冒頭からグラビアで領土問題や北朝鮮の脅威をアピール、さらに「主権が侵害される場合」として「不審船問題」や「拉致問題」を大きく取り上げているのに、他方では「日米安保条約」は「東アジア全域の平和に大きな役割」と記述。沖縄国際大のヘリ墜落時には警察も立ち入れなかった主権の侵害には口を閉ざしています。

○憲法=「大日本帝国憲法」は「世界から賞賛された」と書かれているのに「日本国憲法」はGHQが1週間で書き上げた草稿をむりやり承認させられた、と書いています。

○「国民主権」=「国民一人ひとりが主権者という意味ではなく、全体としての国民という意味」とされています。これは間違いでは? 2ページのうち半分が天皇の説明に使われています。主権者は誰だと思っているのか?
 
「排外主義」と批判される教科書ですが、読んでみると確かにそうだなあと思わされます。日本だけが正しく立派で、周りの国は敵だと思えるような内容です。この教科書を見た戦中派の方たちは異口同音に「昔の教科書と同じ」と言われます。その意味を深く受け止める必要があるでしょう。

※杉並わくわく会議では「つくる会」教科書を知るための資料を作りました。また、学習会も予定しております。

元気がわく町 希望がわく政治
杉並わくわく会議 代表 松尾 ゆり tel 5930-3181
     杉並わくわく会議 区政レポートNo.
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