杉並わくわく会議
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杉並区政レポートNo,53

総選挙が終わりました

 自民党が300議席に迫る圧勝。よもやここまでの結果とは誰も思わなかったほどの極端な結果が出ました。公明党とあわせて与党の議席は3分の2を超え、憲法改正も可能になりましたが、粗製乱造された議員さんたちが、国民の声を踏まえてしっかりと議論ができるのか、大変心配です。
 
自民党が圧勝した小選挙区では、
自民党は 得票率 43.8%→47.8%(+4%)
     168議席→219議席
民主党は 得票率 36.7%→36.4%(−0.3%)
     105議席→52議席
と、票の変化はわずかでも、議席は激変しています。
 
 今回「小泉劇場」といわれるように小泉さんを支持した人が増えたのも事実でしょうが、この結果はが小選挙区制の特徴といえます。議席数ほどには国民に支持されていない自民党・公明党政権、これからの政権運営はそれほどやすやすとはいかないかもしれません。

憲法、増税、自衛隊…

 選挙がおわって、懸案がいろいろ出てきます。国会にまかせておけない。しっかり注目して、声をあげていきましょう。

○憲法:アメリカの世界戦略を手伝うために、自衛隊を合法的に海外に派遣できるようにする9条改正は、日本の防衛のためどころか、世界の反感を招く道です。国防・国益をいうなら、安保条約の見直しが先決。ちなみに民主党新代表・前原誠司氏は「9条第2項は削除して自衛権を明記すべき。9条堅持が平和主義という考え方は護憲論者のうぬぼれ」と述べており、自民党も民主党も改憲推進では同じ

○自衛隊のイラク派遣12月に期限がくる派遣期間ですが、アメリカなどの要請により、政府は再延長の意向です。英・豪軍も、もしかしたら米軍も引き上げるかもしれないのに、自衛隊だけが残ってどうする…。「テロ特措法」による自衛隊のインド洋派遣は、すでに延長の方向が示されています。

○米軍基地再編:選挙のためペンディングになっていましたが、座間基地への米陸軍第一軍司令部移転、横田基地の管制権返還見送りなどを含む計画。自衛隊はいっそう米軍に組み込まれていきます。

○増税:いよいよ待ったなし。定率減税の廃止もほぼ本決まり。小泉総裁の任期がきれる来年秋をめどに消費税も引き上げが見えてきました。さらに「サラリーマン増税」といわれる各種控除の縮小もひかえています。

○介護保険:10月1日から介護施設入所者は光熱費・食費を全面自己負担することになります。施設にもよりますが、1ヶ月あたり5万円前後の負担増に。施設で暮らせない人も出てくるのでは。来年からはさらに制度が変わり、現在の要支援・要介護1レベルの方は、新たにつくられる「介護予防」事業にまわされ、介護保険のヘルパー、デイサービスなどはは利用できなくなりそうです。

水害と民営化

 9月4日の夜、杉並区は集中豪雨に見舞われ、多くの区民の方が浸水などの被害に遭われました。心よりお見舞い申し上げます
 
 半月たった今でも、いろいろな声が聞こえてきます。「危険を知らせる警報や放送がなかった」「区の夜間緊急ダイヤルに電話したがつながらなかった」等々。また、水のために、翌日から一部の学校や福祉事務所の機能が麻痺してしまったのは、あってはならないことでした。不意の水害とはいえ、同日昼間に区内全小中学校と全町会を上げて一斉防災訓練をやったばかり。活かされなかったのは残念です。
 
 そんな中、誰に聞いてもみんなが感謝しているのは清掃事務所です。「清掃の方たちはこちらからお願いする前に、一軒一軒回ってくれ、てきぱきと家具などを積み出し、その日のうちに何度も回収にきて下さり、ごみが片づいた。ほんとにすばらしかった」という方も。
 以前、新潟の水害のとき、清掃事業を民間委託してしまった市では、ごみ回収のノウハウがなく、お手上げ状態だったそうです。それに対して、今回の杉並の清掃事務所の職員さんたちの活躍ぶりはまさにプロの仕事というべきです。
 
 杉並区は区の職員を減らそうと血眼になっていますが、公務員である清掃事務所の方たちの活躍を目の当たりにすると、技術とプライドをもったプロを税金で雇っていることはやはりありがたいことだと思うのです。
 いま各所で進められている民営化が全ていいことなのか、単純な給与の比較ではなく、社会的コスト比較の観点からも、筋道だった議論が必要な時期です。

 

 

元気がわく町 希望がわく政治
杉並わくわく会議 代表 松尾 ゆり tel 5930-3181
     杉並わくわく会議 区政レポート
No.53    2005.9.22.発行