保育園はだれのために
先日、杉並区の保育行政についての勉強会がありました。昨秋杉並区では「保育サービスの新たな展開(保育サービスのあり方検討部会報告)」という文書が出され、この文書がこれからの杉並区の保育行政の方針となります。それを区の担当者が説明してくれたものですが、参加した方々からは、不安と批判の声が相次ぎました。
おもな内容は
○区立保育園の民営化=10年間で10園。これは経費節減のため。「今の保育士は平均賃金が830万。新卒の区職員の賃金は340万、民営化すると若い職員を雇って一人あたり約500万円安くできる」との説明。
○区立保育園の効率化=全区で保育士22名(2園に一人)分の費用をカット。給食・用務の民間委託(来年度4園)。
○保育料の引き上げ=区立保育園の保育料は他の政令指定都市などに比べて「安すぎる」そうです。他方認証保育園の利用者には補助を出して負担軽減。
この計画の第一番目に掲げられているのは「すべての子育て世帯のために」です。保育園利用者だけでなく、すべての乳幼児を対象とする方向への転換です。その考え方はよしとしましょう。問題は、それに伴う予算が全然保障されていないことです。上にあるように、区立保育園は「民営化、業務委託、効率化」の対象とされて経費を削られ、さらに保育料の値上げも提案されています。本来、幼い子どもたちに保育を保障する福祉施策であったはずの保育行政は、すっかりその本来の姿を見失っています。
保護者や保育士さんからは「なぜ子どものための予算を削減するのか」「預ける側として若い保育士さんばかりでは不安。いろんなトラブルに対処できるベテランの保育士さんもいてほしい。コスト削減ばかり考えないで」など、次々に疑問の声があがりました。
プラスチック、燃やしていいの??
23区清掃一部事務組合(23区共同の清掃部門)は、先月「一般廃棄物処理基本計画」を発表しましたが、その中で現在「不燃ごみ」に分類されているプラスチックの全量焼却に転換することを明確に示しました。プラスチック類の焼却はダイオキシをはじめ、どんな有毒物質が生成されるかわかりません。ごみの処理をひとつ間違えば、重大な健康被害をもたらすことは、「杉並病」被害が示しています。杉並区は区民を代弁してプラ焼却には反対すべきです。
「杉並病をなくす市民連絡会」は昨年独自の健康調査アンケートを行いましたが、被害はいっそう深刻化、慢性化していることが今回も示されています。
つくる会「ドリル」
四月から杉並区立中学校で「つくる会」の歴史教科書が使用されますが、さっそく発行元の「扶桑社」が営業活動。各学校に「自習用ドリル」の見本が送られてきました。
その中身はたとえば、
○次の文を読んで( )に当てはまる語句を書きなさい。・日本は米英に対する宣戦の詔書を発し、この戦争は「自尊自衛」のための戦争であると宣言した。日本政府は、この戦争を( )と命名した(なお、戦後、アメリカがこの名称を禁止したので、( )という用語が一般化した)。
・対米英開戦をニュースで知った日本国民の多くは、その後、次々と伝えられる戦果に酔った。他方、アメリカ政府は、日本の交渉打ち切りの通告が( )攻撃よりも遅れたのは、卑劣な「だまし討ち」であると自国民に宣伝した。
教科書そのままの情緒的・主観的な記述を、子ども達に刷り込むものとなっています。
このほか、神話である神武天皇伝説について「初代天皇は?」「東征伝説の中で道案内をしてくれたのは何?」などの設問もあります。本当に歴史のドリル?
元気がわく町 希望がわく政治
杉並わくわく会議 代表 松尾 ゆり tel 5930-3181
杉並わくわく会議 区政レポートNo.62 2006.2.9発行