杉並わくわく会議
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杉並区政レポートNo,65

住基ネットで杉並区の賠償請求を棄却

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)接続問題で、杉並区が国と都を訴えていた訴訟について、東京地裁は24日賠償請求を棄却しました。
 
 杉並区は
住基ネット発足当初、ネット接続を拒否しました。当時、山田区長がテレビのニュース番組などで、はなばなしく「不参加」をぶちあげ、共感した人も多かったことでしょう。しかし、その後2003年には区長は「選択制」(「将来は全面接続だが、当面不参加も認める」というもので、全面接続を前提としたもの)に180度転換しました。
 
 今回の訴訟は杉並区が「不参加希望の出ていない人(約8割)については、ネットに情報をのせてくれ」というものですから、当初区長が言っていた「不参加」どころか「入れてください」とお願いする訴訟でしたが、今回の判決は、この「選択制」すら違法なものとして切り捨てました。
 
 住基ネットによる個人情報の一元管理の危険性はいうまでもないことですが、杉並区はメンツだけのための訴訟に無駄な予算を使うのではなく、もう一度きっぱりと不参加を表明する必要があるでしょう。

教科書採択で内部告発の教員異動へ

 昨夏の教科書採択の際、扶桑社(つくる会)版歴史教科書の調査報告書を扶桑社に有利になるように書き換えさせられたと内部告発した宮前中の社会科教員・K先生が大田区に強制異動させられることがわかりました。
 
 教科書採択は教育委員会によって行われますが、5人の教育委員で全教科の百数十冊もの教科書すべてを読みこなすことはとうてい無理なため、各学科の専門の先生に調査を要請します。たとえば歴史教科書であれば8社それぞれの内容について各学校の社会の先生が評価して記入します。
 
 K先生は扶桑社版教科書の内容を「誤り」と指摘したところ、「疑問」と書き直すよう校長に指示されました。
この事実を記者会見で公にすると、杉並区はK先生に対し「事情聴取」を繰り返し行い、都教委での処分へ向けて準備をすすめています。同時に、K先生は残留を希望していた宮前中から強制的に異動させられることになりました。K先生は、異動の差し止めを求めて東京地裁に申し立てを起こしました。
 
 宮前中では、保護者が処分や異動に反対して運動し、また、K先生の担当した3年生は全員で署名をして「異動させないで」と訴えています。
 
 中立であるべき区教委が、特定の教科書会社に有利になるように動いた
結果、杉並区では全国約12万人の中学1年生のうちのたった0.4%しか使わない扶桑社の歴史教科書を使うことになりました。4月からの学校現場のようすと同時にK先生の処遇についても注目をお願いしたいと思います。

元気がわく町 希望がわく政治
杉並わくわく会議 代表 松尾 ゆり tel 5930-3181
     杉並わくわく会議 区政レポート
No.65   2006.3.30発行