松尾ゆり

わくわくレポート127号 2010年4月

普天間基地返還を求め集会

 沖縄・普天間基地の移転問題をめぐり「自主・平和・民主のための広範な国民連合」が4月6日東京で「沖縄に連帯する緊急集会」を開催しました。

 普天間基地の閉鎖、返還と県外・国外移転を求める決議をあげた沖縄県議会副議長・玉城義和さん(名護市)は「県外移設というが、マスコミのアンケートでもどこの県も引き受けようというところはない。安保条約による基地提供の前提がもう崩れている。日米関係を見直すべき。それはもはや左翼の課題ではなくて、国民全体が考える時期にきている」という趣旨の講演をされました。また、東京沖縄県人会会長、東京日朝議連代表、衆参の国会議員からも連帯の挨拶があったほか、横須賀で米兵から性暴行被害を受けたオーストラリア人女性ジェーンさん(仮名)も発言し、オーストラリアで同じ事をすれば米兵は捕まって罰せられるのに、加害者が罪に問われないで逃げのびていることは許せないと日本政府・警察の対応を批判しました。

 この日から4日間にわたり、読谷村・知花昌一村議ら沖縄の方たちが上京して、官邸前で連日「公約遵守」をもとめる「普天間基地閉鎖、県内移設反対、基地はどこにもいらない」の行動が行われ、多数の支援者が参加しました。知花村議らは夜の集会にも駆けつけて、あいさつをされました。

 勝連沖だ、徳之島だ、いや原案どおり辺野古だと、かまびすしいですが、鳩山政権は、ますます窮地においやられています。どこも受け入れようとしない危険な基地はアメリカに持って帰っていただくしかありません。それができる政治に変えていきましょう。


やはり和田中で営利事業
(予算委員会質問より)

 松尾ゆりは、3月の予算委員会で和田中「夜スペ」について質問しました。区が「公益的な事業」と主張している「夜スペ」ですが、私塾が学校内で8000円のテキストを販売していたこと、また、ネット回線を常設したことなどが質問の中で明らかになりました。

▼以下質疑要旨


ゆり発
ひとりで生きる子どもを支援する

 「自立援助ホーム」という施設をご存じですか?実は私もつい最近ホームの職員さんのお話を聞くまで知りませんでした。様々な理由で家庭や施設を出て、働き自立することを迫られた子どもたちがいます。しかし、何の援助もなく自立することはきわめて困難です。ホームはそんな子どもたちに住居を提供し、様々なサポートを行います(15歳以上の子どもが対象)。

 親の虐待や養育放棄など厳しい環境で生きてきた子どもたちの中には自殺を考えたことのある子も多いそうです。また、一人で生きていくために万引きや売春などの非行に走って保護された子も多いのです。ホームに来て初めて認めてくれる大人と出会い、子どもたちは働き、税金やホームの利用料も払いながら、ホームの職員の助けを借りて自らの尊厳と生きる力を取り戻していきますが、それは決して平坦な道ではありません。

 残念ながら、ホームは全国に57カ所しかなく、しかも1カ所の定員は原則6人と、まだまだほんのわずかの子しか対応できていません。しかも、運営費には国の補助金が出ていますが、運営は厳しく、多くの施設では十分な職員を置くことができないとのこと。

 子どもに対する深刻な虐待が伝えられる昨今、こうした施設を増やし、また安定した運営ができるよう財政的な保障をすることは急務と感じました。