わくわくレポート130号 2010年7月
新区長が田中良さんに決まりました
7月11日投票、12日開票の杉並区長選挙の結果、新しい区長に前都議会議長の田中良さんが決定しました。山田区長による11年の悪政をあらため、区政を刷新できるのかどうか、見守っていきたいと思います。
[区長選挙結果]
田中良(無新:民主、社民、ネット推薦)102,990票
千葉なおこ(無新) 84,498票
沢田俊史(共産) 22,289票
藤岡たかお(無新:みんな推薦) 19,306票
土田みつもり(無新) 4,450票
合計 233,533票
「わたしたちがめざす新しい杉並区政」について
杉並わくわく会議は、今回の区長選に候補者を擁立しませんでしたが、区長選にあたって私たちの「めざす区政」のすがたをまとめました(右の枠内に要旨。HPに全文)。区内の様々な分野で運動し、活躍しておられる方々のご協力をあおぎ学習と討論の会を重ねて、共同で作り上げたものです。
「私たちの候補者がいるとするなら、こんなマニフェストをかかげてほしい」という気持ちで作りました。ですから、内容は、できるだけ区政の全体像に迫ることを追求し、かつ幅広い区民が共感できるものをと工夫したつもりです。この文書は、5人の区長選候補者全員にお届けしました。新しい区長のもとで、これらの政策が実現されるよう、区民の皆様とともに運動していく所存です。
わたしたちがめざす新しい杉並区政
~住民自治にもとづく杉並らしいまちづくりを~(要旨)
1.区民が主人公のまちへ
- 住民自治にもとづき、住民が主体となって、新しい杉並区基本構想を制定すること
- 形骸化している各種審議会、協議会のあり方を改めること。行政情報の公開を進め、事業の計画段階から区民に十分な情報提供を行うこと
2.公的責任にもとづく質の高い区民サービス
- 行き過ぎた職員削減と民営化を見直し、適正な職員配置を実現すること
- 公契約条例を制定し、区が委託先労働者にも雇用者としての責任を全うすること
3.福祉・保育を急いで充実する
- 特養など高齢者施設の増設。区独自の在宅介護サービスの拡充を行うこと
- 国に対して介護保険等の制度見直しを求めること。保険料等の低所得者の負担軽減
- 区の責任で認可保育園、学童保育を大量に増設すること。「子供園」は募集を中止すること
- 障害者グループホームの建設推進と職員配置への支援。移動支援事業の量的な拡充と改善
- 福祉の職場で働く人の低賃金を解消し、人材を確保するため、区として補助金や人材育成のための研修を保障すること
4.雇用問題、産業政策に真剣にとりくむ
- 深刻な雇用不安にさらされる区民、特に若者の雇用確保対策を強化すること
- 放置されてきた産業振興計画の改定にむけ検討を再開すること。商店街対策を重視すること
5.住民自治にもとづき杉並らしいまちづくりを
- 時代を超えてすみよいまちをつくる。環境と景観に配慮した規制を。外環道計画の抜本的見直し
- 杉並らしいのびやかな教育の復活。教育行政への区長の介入を一掃し、「つくる会教科書」、「師範館」などの右翼的な教育政策を即刻やめること
- 図書館など社会教育施設と社会教育活動の活性化と杉並らしい市民文化の創造
- 「原水禁発祥の地」としての積極的発信。外国籍の子どもたちへの教育支援。女性政策の復活
参議院選挙では民主党が惨敗
改選議席54にも届かない44議席で民主党が惨敗。与党は参議院の過半数を大きく割り込みました。直接には菅総理の「消費税10%」発言の影響が大きかったのでしょうが、この1年間の民主党政権に対する失望が大きいと思います。しかし、その受け皿が自民党とみんなの党だけでは…。本当に政治を変えるための幅広い国民運動がますます求められています。