松尾ゆり

わくわくレポート150号 2012年11月

沖縄で米兵が暴行事件、そしてオスプレイは

 オスプレイ配備と訓練開始で怒りに燃える沖縄で、とんでもない事件が起きました。米兵2名が女性を暴行した事件です。その事件で「綱紀粛正」「夜間外出禁止」などと言った矢先に、またも事件が起きました。

 沖縄では、わかっているだけでも戦後数百件の米兵による女性への暴行事件が起きています(その背景には無数の事件があります)。いったいどれだけ沖縄の女性たちをふみにじるのでしょうか。

 沖縄県議会が全会一致で抗議決議をあげるなど怒りの声が高まっていますが、政府の対応は及び腰です。また、本土との「温度差」も感じられます。

 一方、オスプレイの訓練が始まり、飛行モードやルートが約束に反しているなどの指摘が相次いでいます。さらに、今後は沖縄のみならず、全国の空を低空で飛ぶ危険な訓練を始めます。しかも、そのルートすら明らかにされていないのに、政府はアメリカに抗議するどころか、地方に危険な訓練の受け入れを押し付けてくるだけです。

 米軍基地問題では、沖縄だけでなく、全国の人々が声をあげていく必要があります。そして、米軍基地撤去を可能にする政治を実現していくことが必要です。

「外環の2」事業認可とは

 10月11日、荻窪で「外環の2」(外環道地上部街路)についての話し合いの会が開催されました。冒頭、東京都の報告の中で、この道路の一部(練馬区内)の事業認可をすでに取得したと報告されたことには驚きました。「この道路が必要かどうか」を話し合う会をまだやっている最中なのに、です。

 このことに対する抗議と質問が集中しました。

「杉並では区も、外環道の2については必要性の有無から検討する、といっているのに、今回のことは抜け駆けだ」「練馬でも話し合いの会をやっているはずだ。その人たちが道路にすることに賛成したのか」とつめよる委員の人たち。

「結局地上の道路をつくるのであれば、地下に本線をつくる必要はない。地下の道路の必要性の話し合いもやるべきだ」「道路にするのかどうかの話し合いをしているときに事業認可というのは理屈にあわない」との意見も出されました。

 東京都は「行政の責任において判断した」と居直り、決めるのはあくまで自分たち、との態度を露骨に見せていました。とても尊大だと思いました。

 杉並区の都市整備部長も「区としては好ましくないと考えている」と発言、しかし、区が苦言を呈しても、意に介さないのです。東京都が住民を本当に軽んじていることがよくわかりました。

 その後、石原都知事が突然辞任しました。そもそも、外環道の計画凍結を解除したのは石原氏です。その張本人が都政を投げ出した今、外環道はどうなっていくのでしょう。都民の声をきき、もう一度道路計画を見直す知事を選びたいものです。

日中国交正常化40周年
日中関係の打開をめざす都民集会

11月27日(火)18:30~日中友好会館地下ホール
●各界からの発言
孫崎亨さん(元外務省国際情報局長、「戦後史の正体」著者)
吉元政矩さん(元沖縄県副知事)ほか
呼びかけ:広範な国民連合・東京
お問い合わせは松尾ゆりまで

松尾ゆり  

西荻「かがやき亭」へ

 西荻のレストラン「かがやき亭」へ杉並わくわく会議のメンバーでうかがいました。「かがやき亭」はNPO法人「ももの会」が運営しています。先日法人の活動についてお話をきき、ぜひ一度うかがってみたいと思いました。

 「高齢者の居場所づくりを」との理念から、レストランであると同時に、地域の方々に開放され、絵手紙や囲碁など趣味の活動も行われています。閉店したそば屋さんが、お店のスペースを貸して下さったそうで、商店街も応援してくれています。

 食事は野菜中心の定職メニュー。この日は「いも煮」など。おかずもご飯もとてもおいしく、体にやさしく、メンバーは舌鼓をうちました。

●西荻・まちレストラン かがやき亭
ランチ:11:30~16:00 晩ごはん:18:00~21:30
(日曜休業。電話5303-5085)