わくわくレポート163号 2014年7月
6月29日に行われた区議会議員補欠選挙の結果、松尾ゆりは次点となりました。落選とはなりましたが、1万3050人の方々の大きなご支持をいただきました。来年4月には杉並区議会議員選挙が予定されています。今回の結果を力に、議席回復をめざして再スタートしてまいります。
区長選挙では、現職の田中良さんが再選されました(右表参照)。所属の民主党のほか、自民、公明などの支援も受けての与野党「相乗り」選挙でしたが、他の候補の得票合計のほうが上回りました。3割に満たない低投票率であり、田中区長支持票は有権者の12.5%にすぎないことを肝に銘じて、強引な区政運営を改めてほしいと思います。 松尾ゆりは今回区長選挙と同時に行われた区議補欠選挙のなかで、「区政を変える」ことを訴えました。地域のみなさんと日頃お話しするなかで、現在の区政に対する失望、不満の声が強いことを感じてきたからです。
区民生活を支えない区政
特に、施設再編計画で児童館・科学館廃止などが、区民の意見を聞かずに一方的に決定されたことに対する不信感は強く、また、商店街では「区は大規模開発や大型公共施設に熱心だが、足元の商店街には関心を払っていない」との声も多く聞かれました。
消費税増税や年金の削減など、国の政策で負担が増え、生活が圧迫されています。区民の側に立つべき区政が、さらに負担増(施設利用料や学童クラブの利用料、自転車撤去料など値上げ)で追い打ちをかけ、他方、多くの地域施設を廃止して区民福祉の切り下げを行うことは許せません。
「施設再編」で計画される不必要な公共施設
3月に決定された区の「施設再編計画」は「施設を集約して財政を節約する」との名目ですが、実は節約どころか新しい大型公共事業が次々行われます。しかも本来必要のない公共事業をわざわざ作り出していることは大問題です。
まだ新しい「あんさんぶる荻窪」を機能移転して複合施設を新築。また、杉一小学校建替え時には10階建ての複合施設になる予定ということです。ゼネコンの利益のための計画としかいいようがありません。
「あんさんぶる荻窪」の交換は協議中
特に「あんさんぶる荻窪」と税務署の財産交換は全く不必要です。国とはまだ協議中であり、契約してしまったわけではなく、撤回は可能です。区は地域住民や利用者に対して説明会すら行っていません。区民の意見を誠実にきき、計画を見直すべきです。
区民の意見にもとづき、計画は見直しを
年内に予定されている産業商工会館の閉鎖(ゆうゆう阿佐ヶ谷館、就労支援センターの移転)、環境情報館の移転、また今後計画されている児童館・科学館の廃止などについても、区は現状を地域住民に報告し、区民の意見にもとづいて必要な施設をきちんと整備していく計画に変更していくべきです。
2014年6月29日 杉並区議会議員補欠選挙結果(投票率28.78%)
- 当選 はなし俊郎(自民) 29,048票
- 当選 つかはら彩子(生活者ネット) 20,834
- 当選 上保まさたけ(共産) 17,791
- 松尾ゆり(無所属) 13,050
- 太田哲二(民主) 12,430
- 川野たかあき(無所属) 8,052
- 田代さとし(無所属) 6,232
- きつか和人(みんな) 4,915
- 北島邦彦(都革新) 4,332
- 松本浩一(生活) 3,334
- 木村ひかる(無所属) 3,142
2014年6月29日 杉並区長選挙結果(投票率28.79%)
- 当選 田中良(無所属) 56,342票
- 佐々木浩(無所属) 33,064
- 堀部やすし(無所属) 19,775
- 山崎一彦(無所属) 14,961
- 根上隆(無所属) 989