松尾ゆり

和田中夜間塾問題 わくわくレポート100号 2008年1月

和田中夜間塾 進学塾に委託、学校を民営化


和田中

 2007年末の計画発表からマスコミを騒がせてきた区立和田中の「夜間塾」(通称「夜スペ」)。成績上位の少数の生徒だけを選んで難関高校合格をめざす進学特訓コースです。大手塾が学校の施設を無料で使い、有料授業を行うのは、公益性・公平性の観点から問題があります。松尾ゆりは2月議会の一般質問でこの問題を追及しました。(以下質問要旨)

学校支援本部は会計が不明朗

 杉並区は「学校支援本部の主催だから塾が授業しても問題ない」と批判をかわしました。しかし、支援本部は営利活動をしてもいいのでしょうか。また400万円以上の公費が支援本部に入っています(2006年度実績)が、会計が公表されておらず不明朗です。

和田中は「ショールーム」?

 民間人校長の藤原氏はホームページ上で、学校は新しいととりくみの「ショールーム」と宣言。子どもたちの顔がTVで大写しになるなど生徒は商品扱いです。

ルール違反の業者選び

 特定の塾を、公正な競争(入札など)を経ずに校長が指名。契約書類もずさんで、公的な手続きとして問題があります。また、SAPIXは教材が著作権侵害で訴えられており、企業倫理にも問題があります。 無責任な教育委員会

 最悪なのは、数々の問題があるのに、詭弁を弄して校長の独走を追認、手助けしてきた教育委員会です。猛省を促します。

「営利性は薄い だから営利事業ではない」??

 予算特別委員会でも「夜間塾」について「営利事業であることは認めるんですよね?」と質問したところ「営利性はあるが薄いと認識している」との答弁。「薄い、ということは営利ですね?」「営利性が薄いので営利事業ではない」「ええ~~っ??」(ここで時間切れ)

 こんな屁理屈がまかり通っている教育委員会の現状は目を覆うばかりです。区立に子どもを通わせている親としても、許せません。

 【和田中夜間塾問題では、雑誌『世界』4月号「和田中「夜スペ」何が問題か」(藤田英典氏)に松尾ゆりの教育委員会傍聴記などが引用されました。また『週刊金曜日』3月7日号にもコメントが掲載されました。】

 傍聴ありがとうございました!
「和田中についての一般質問ほんとに良かったです。思っててモヤモヤしてたことを、すべて明快な言葉にして頂き、スカッとしました。特に最後の教育委員会批判、委員長の丸田さんによーく考えてほしい。教育委員は杉並の教育に対する責任と情熱を取り戻し、闘ってほしいです!」(Tさん)

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