松尾ゆり
わくわくの日々

「事業仕分け」杉並わくわく会議メンバーの感想

●2010-11-30

「杉並版事業仕分け」について、杉並わくわく会議のメンバーから感想が届きましたので紹介します。


南伊豆健康学園のこと

松尾ゆり

 息子は南伊豆健康学園の卒業生です。小学5、6年のときに行っていました。メールではうまく伝えられないのですが、軽度肥満をきっかけに南伊豆健康学園へ行った事で彼の人生は大きく、良い方向に転換したと感じていますので、学園が廃止になるという事は、とても、とても、とても残念ですが、現状がどうなっているかわかりませんし、あそこを必要としている子どもがいなくなってきているなら仕方がないのかなと思うしか無いですね。

 南伊豆健康学園は様々なハンデをしょった子どもが集まって来ているので「自分が悪いわけではなく、みんないろいろなものを背負っていて当たり前なんだ」という感じだったし、それぞれがそれぞれの目標をもって、自分の体とつきあうことを教えてくれました。

 それに、なにより、周りに素晴らしい(遊びをそそられる)自然があり、それと触れあうためのプログラムも豊富に用意してくださっているので、知らずしらずのうちに体力がついたし、そうやって原籍校にもどると、それまで無くしていた自信をとりもどすことができました。

 地元の皆さんもとても暖かく見守って下さっていました。親と子どもも少し距離を置いた方が良いときがありますし、親として大変未熟な私にとっても大変良い機会になりました。

 いろんな意味で少数派の子ども達が周りの多くの子どもと違うからといって、自分を否定し、卑屈にならないように一人一人の人格や個性を尊重した教育および環境が必要ですね。ある意味、杉並区での教育が南伊豆健康学園に近いものになったらいいんじゃないかなぁ。

「子育て応援券」への疑問

松尾ゆり

 子育て応援券 私が「仕分け」を検分(?)にいった最大の目的は「子育て応援券」問題でした。いったい何を「応援」しているのか。これが問題です。区に認可された業者たちが「リトミック」だ「マッサージ」だと、これまた区民の自主活動のための「でんごん君」にのさばっている。街を歩けば進学塾に例の芋虫応援券がくっついてる。美容院の看板に「幼児カットいたします。応援券……4500円」!?!?! こんな高額のカットしたことありませんよ!! 私。

松尾ゆり
  1. カイロとかヨガだかしらないけれど、役に立つのか、場合によっては逆効果かもしれない各種整体?業に区の認証をあたえ、税金をばらまいていいのか。
  2. 「子育ての孤立化を防ぐ」と称する「応援券」を競争つまり個別化促進の「塾業」に出すのも疑問。「子育て」ではなく「子つぶし」応援券。
  3. 昨年は、12億円分の券をばらまき、9億円が費消されたようですが、これでいくつの認可保育園ができる??
  4. 「この券を次年度からは売り出す。子ども手当が出るから」というのも変な話。金持ちはまたまた割引の恩典にもあずかれる。「人形劇を見に行けない」「子ども手当を貯金する」家庭の子どもは??