松尾ゆり
わくわくの日々

大震災の救援を杉並区に申し入れ

●2011-04-01

 4月1日、杉並わくわく会議・松尾ゆりは杉並区に対して、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県南相馬市への救援について申し入れをしました。申し入れ文を紹介します。

杉並区長 殿

2011年4月1日 杉並区議会議員 松尾ゆり

 このたびの東日本大震災において、わが杉並区と特に深い関係にある福島県南相馬市は甚大な被害を受けました。

 すでに区がお見舞い金、救援物資などを届け、また避難する方に宿泊先を提供するなど南相馬市民のためにできることをすばやく精力的に行い、かつ区民に対しても義捐金の募金など、支援を積極的によびかけておられることに敬意を表します。

 しかし、原発の事故、放射能の拡散により、南相馬市の状況は、いよいよ深刻です。南相馬市の桜井勝延市長は、原発避難地域・屋内退避地域指定のために支援物資が届かなくなったことを指摘、「住民に家にこもっていろというのは見殺しに等しい」と国の対応を厳しく批判しています。また、今回の事態は1自治体の責任を超えているとして、国の責任において住民の命を守ることを求めています。市長は市役所に泊まり込み、職員ともども不眠不休で市民の救援、生活支援にあたっているそうです。

 南相馬市の交流都市である杉並区は、自らの支援の他に、国に対して、南相馬市はじめ、被災各市町村に対する全面的な支援を要求すべきです。

 具体的には、

  1. 住民の生命と生活の保障。食料・燃料など物資の十分な供給とそのためのルートの確保。地域外へ避難する住民に対しても同様に避難生活の保障。
  2. 被災と避難により仕事を失った方々の生活を支える雇用の創出と所得の保障。
  3. 市町村に対する正確な原発情報の速やかな提供。原発の凍結と見直し。
  4. 行政運営に対する財政支援、人的支援など。

 これら出来うる限りの全面的な支援を急いで行うことが必要であり、これは国が行う以外にはなしえないことです。

 政府・日銀は大銀行、大企業の支援のためにいちはやく100兆円の資金供給を行いました。大事故を引き起こした東京電力に対してさえ2兆円規模の民間融資が検討されています。その一方で、震災と原発事故のために生命の危機に立たされている人々への支援が滞っています。とりわけ、南相馬市をはじめとする原発直下の自治体は存亡の危機に瀕しています。被災地、被災者への支援を何よりも優先すべきです。

 私たち杉並区民と友好関係にある南相馬市民の苦境に際し、同市と市民に対する連帯の行動として、杉並区民の代表である田中区長が国に対する以上の申し入れを行うよう求めます。

 以上