松尾ゆり
わくわくの日々

児童館廃止・再編計画の見直しを求めるアピール

●2013-12-03

(児童館と施設再編を考える懇談会でまとめたものです)

 杉並区は41館もの児童館をもち、全国にも例をみない豊かな児童館事業を推進してきました。私たち区民も児童館を杉並区独自の歴史ある文化として大切に思い、区とともにはぐくんできました。

 ところが先日、杉並区は区内41の児童館をすべて廃止する方針を打ち出しました。その後、文章は書き直されましたが、最終的に児童館を廃止することは変更していません。

 最近になって、区内5カ所で児童館を含む施設再編の区民説明会が開かれましたが、どの会場でも誠意ある回答は得られていません。また、児童館利用者が参加しにくい夜を選んで開催されています。利用者の声はまったく聞き入れることなく、このようなわずかな説明しかないのに、私たちは、この計画を認めてしまうことはできません。

 私たちは以下の理由から、児童館の施設としての存続を求めます。

  1. 児童館は子どもたちが自由に遊べる貴重な場所です。また、乳幼児から小学生、中高生まで、さまざまな年齢の事業が同じ館のなかで総合的に行われるので、異年齢交流も行われ、子どもたちが地域の中で育つことができます。
  2. また、子どもを取りまく大人にとっても、児童館は最も身近な公共施設であり、大切な交流の場、地域の核になっています。
  3. 学童クラブは、子どものよりよい生活のために、学校内から児童館に移転された歴史があります。学童クラブの質を保ちながら受け入れ枠を拡大するためにも、児童館での運営継続が必要です。また、学校に移転した場合、民営化など運営方法が大幅に変わる可能性があり心配です。
  4. 「ゆうキッズ」などの乳幼児親子事業は、赤ちゃんを抱えたお母さんが地域とつながり、相談もできる貴重な場です。近所の児童館だから気軽に参加できますが、学校・保健センターでは敷居が高く、また遠くなる場合も出てきます。

 したがって、私たちは杉並区に対して以下のことを求め、また、区民の皆さんに訴えます。

2013年12月1日 「児童館と施設再編を考える懇談会」参加者一同