松尾ゆり
わくわくの日々

施設再編説明会 井草

●2014-01-28

区の再編計画の説明会がつづいています。1月23日井草区民センターの説明会から。

財政の試算について

Q「計画には財政効果とあるが、これは経費削減の数字なのか?」

A「建設費、維持管理費など、再編によって削減できる効果を積算した。新設するものについては、まだ建設費が出せないため、提示していない」

 質問者は単純に意味を尋ねていたのですが、区側は深読みしたのか「新設分(つまり財政負担増)については提示していない」と回答しました。「財政効果」は総額140億円と書かれていますが、杉一小の10階建てなどを考えると、「新設」部分の増額のほうがはるかに大きい。

学童の移転について

・学童のお父さんというひとが質問。

Q「学校の空き教室について確認していないのではないか?校長に聞くと空き教室はないということだが、了解している学校はいくつあるか?」

A「再編を予定している3校には校長先生に職員が話しにいっている」

Q「それはいつか?」

A「2週間ほどまえ」

Q「ということは12月の説明会時点では説明していなかったということ。しかし説明会では了解をとったようなことを言っていたのでは」

A「空き教室数については、年度当初に毎年確認している」

Q「12月の説明会段階では確認していなかったんですね?」

A「空き教室数は、毎年年度当初に確認している」

Q「校長は了解していなかったんですね?」

A「校長に確認は求めない。この計画は、あくまでも教育委員会として決定するものだ」
…!!

 いまの学校は校長の学校経営方針を尊重するということになっているのですが。校長先生が聞いたら怒るのでは。

 同じく余裕教室について。小学校213教室余裕教室があるとのこと。でも、児童館の外部監査報告には「160」とのっていましたので、どうして50違うの?と質問しましたが「外部監査のことは承知していない」そうです。

平成25年杉並区個別外部監査結果報告書。のP65。しかも、このなかの「社会教育施設=9教室」は杉九小、西田小の生涯学習施設「ゆうゆうハウス」、「老人福祉施設=2」は八成小の「八成ふれあいの家」などすでに有効活用されている施設と思われる。)

・成田西児童館の学童が移転することになっている杉二小「余裕教室が9あるので、今後入学児童が増えても対応できる」(しかし、杉二小の保護者の方は「余っている教室なんかありません。音楽室や理科室までつぶすのかしら?」とのこと。)

・桃二小は普通教室25のうちクラスが18なので7は余裕教室、という説明をしていました。桃二小も学校にきくと「空き教室はありません」というのですが、他用途(少人数学級や相談室、会議室など?)に使われていても、余裕教室という認識なのでしょう。

あんさんぶる荻窪と税務署との交換

・「住民参加でここまで育ててきた施設。ここで育ったコミュニティを一度壊してしまったら、別な場所で再建は難しい。それでいいのか」とのご意見。とても本質的なことだと思いました。

・Q「特養をつくるのはよいがなぜあんさんぶると交換?」

A「公務員住宅は廃止されているが、税務署はどこかに移転しなければならない。しかも荻窪税務署管内でなければならない。交換できるのはあんさんぶるしかなかった」

・Q「税務署より広い若杉小跡地に特養をつくればよい」

A「それも検討したが、地元からは防災空地として確保してほしいとの声がありつくれない」

でも、防災空地にはしませんよね。計画案でも「地域の活性化や病児保育など本格活用を検討」となっていますから。

あんさんぶる荻窪3Fのフリースペース

・Q「就労支援センターは4Fだけなのに、フリースペースをなくして貸し室にするのはやめてほしい」

A「総合的に考えて3Fは会議室にすることにした」