松尾ゆり
わくわくの日々

「あんさんぶる荻窪」交換の根拠はない

●2014-02-20

 杉並区が荻窪税務署と公務員住宅跡地(以下「税務署等用地」)と「あんさんぶる荻窪」の財産交換を11月に発表しました。1月には施設再編の説明会が行われ、この問題にとりわけ質問が集中しました。荻窪駅前にあってとても便利な施設なので、手放すことに疑問を持つ住民は多いのです。説明を聞けば聞くほど、「あんさんぶる」を手放す意味がどんどんわからなくなります。以下説明会の応答まとめ。

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Q:税務署等用地でなくても、旧若杉小学校跡地、今後廃校になる新泉小学校があります。そちらに特養を建てれば? ちなみに2つの小学校の面積は?

A:旧若杉小学校跡地は7400平米、
新泉小学校は8000平米(税務署等用地は6300平米)

Q:税務署より広いですね。学校跡地に建てればよいのでは?

A:旧若杉小学校跡地は地域から防災空地にしてほしいと要望がある。また、子育て拠点、まちのにぎわい拠点としての活用を進める。新泉小学校は防災スペース確保とともに有効活用を検討する。(←特養を検討するとは絶対言わない)

Q;税務署等用地と「あんさんぶる」の財産交換の際に、一部土地を賃借するという説明を聞いたが?

A:両者の財産評価がまだ終わっていないので、正確なことは申し上げられない。

Q:一部を借りるなら全部借りて特養を建てればいいのでは?

A:それはできない。税務署等用地には特養だけでなく、地域包括ケア拠点、就労・自立支援拠点の総合的な拠点を建設するため、6300平米すべてが必要だが、そのためには公務員住宅跡地だけでなく、税務署の敷地も必要になる。政務署には移動してもらわなくてはならない。

Q:公務員住宅跡地だけを借りる、あるいは買って特養だけ建設すれば?

A:特養だけでなく、総合的な拠点にします。(←なぜこだわるのかわからない。福祉関係の拠点なら、現在のあんさんぶるで十分対応できます。特養といっしょである必要はない)

Q:特養を建てるのはよいがなぜ「あんさんぶる」との交換にしなければならないのか?

A:税務署を移転するためには適地は「あんさんぶる」しかなかった。

Q:税務署は2階建て?あんさんぶるは5階だから、税務署を仮に入れても面積は余るんじゃないの?

A:政務署は延べ床面積3500平米必要であり、あんさんぶるの一部機能が残るということはない。(←この面積はウソでした。調べてみると延べ床面積は2000平米です。あんさんぶるの2フロアあれば十分です。下記参照)

■基礎データ
※税務署、公務員宿舎は財務省データによる。
あんさんぶる荻窪は杉並区のデータによる。


●荻窪税務署:
敷地面積3149.42平米、建坪815.6平米、延べ床面積2061.96平米


●公務員宿舎(旧荻窪・天沼第二宿舎)
敷地面積3182.48平米、建坪1232.36平米、延べ床面積5304.57平米


●あんさんぶる荻窪
敷地面積1734.61平米、建坪1378.41平米、延べ床面積6982.27平米


(延べ床面積内訳)
杉並福祉事務所:3559.47平米(1F、5F、駐車場などを含む)
荻窪北児童館:1067.34平米(2F)
消費者センター:969.61平米(3F)
環境情報館:467.7平米(4F)
自転車駐車場:918.15平米(B1)