
杉並区議会本会議での松尾ゆりの質問に対する
区役所側の答弁要旨
●2015-05-29
5月29日、松尾ゆりは杉並区議会定例会本会議で、施設再編整備計画と、あんさんぶる荻窪の2点について質問にたちました。別ページに掲載しした質問に対する杉並区役所側の答弁要旨を掲載します。(※は松尾ゆりの再質問+つっこみです)
▼Q1-1
これまで地域・関係団体、区議会の意見、また、地域説明会、広報特集号などで情報発信を行っている。
※まず、区長が一切答弁しないことにあきれました。特に2項目目のあんさんぶる荻窪は区長マターなので責任もって答弁すべきですね。「情報発信」に関してはQ2-1にも関連するのでそちらで。
▼Q1-2
改定は区民に丁寧に説明し、幅広い区民の意見を聞きながら進める。
※ここで私が求めたのは説明会ではなく、区民を含めた検討会です。説明会を開いてもろくに区民の意見を聞こうとしないのですから、案をつくる段階から区民を参加させるべきと指摘したものですが、区はあいかわらず勝手に決めていくつもりのようです。
▼Q1-3
児童館再編は施設再編整備計画の中で示し、区議会を含めた議論を経て決定したので、新たに検討会を設ける考えはない。
※この答弁も食い違っています。私は区自身がさだめた方針を突然断絶させたことの矛盾を指摘したのですが。区議会を含めた議論といいますが、計画は行政側が定めたもので、区議会の議決を得たわけではありません。これも行政のいつものセリフですが、あたかも議会が決めたかのようなごまかしはやめていただきたいものです。
▼Q1-4
従来の来館型から出前型、ネットワーク型に発展させる考えのもと、現在は移動プラネタリウムなどによる出前授業、学習会を順次実施する。
事業者=国や他自治体での科学教育に関する計画策定業務や施設活用業務の実績など豊富な経験・技術を有する事業者に委託している。
内容=次世代型の科学教育事業、新たな拠点の概要・イメージを報告書として提出させる。
※いま業者を募集中だそうですが、この答弁をみると要はコンサルタントに文章を作らせるだけ?
▼Q1-5
他都市の先進事例を参考にするとともに、出前事業参加者のアンケート、複数の専門研究者からの意見を付して取りまとめる。
※区民の声はアンケートだけのようです。専門家と区民をまじえて、議論を行う場の設置が必要なはずです。
▼Q1-6
調査研究報告書の提出を受けた後、新たな拠点づくりの検討・具体化を図っていく。
※あくまでも住民参画はおことわりなのですね。廃止も次の計画も、行政内部で勝手に決めるわけです。
▼Q1-7
跡地活用は、今後の行政需要等を踏まえて、有効な活用策を検討している。
※科学館の場所は特養集中地域でお隣も特養。さらに新たな特養の建設はやはり無理があるのではないでしょうか。
▼Q2-1
計画策定後も含め327回の説明会。うち、各地域・施設利用者等を対象とした説明会37回、町会等地域関係者への説明168回、関係団体への説明122回。
※町会や関係団体への説明が9割近くを占めていますが、私の知人はある団体の会合で「15分だけ説明します。質問されても担当者がいなくて答えられないので、説明のみ」という経験を話していました。これもカウントされています、というか、説明会のほとんどはこういうものです。十分な説明などとはとてもいえません。
▼Q2-2
荻窪北児童館のすべての機能を桃二小に移転するのではなく、桃二小には学童クラブ、小学生の放課後居場所事業、保育園児向けの小規模な遊び場を確保、杉並保健所内にはゆうキッズを含む乳幼児親子の居場所を確保する。
※区は地域の方に、あの立派な荻窪北児童館がすべて桃二小に移転するための改築であるかのような説明をしてきましたが、それは虚偽だったということが明らかです。
▼Q2-3
桃二小については、荻窪地区の町会長から早期改築の要望を受けて、改築時期を早めた。
※町会から要望書が出されたのは事実ですが、その当時の説明(Q2-2※参照)とは町会の皆さんの認識が変わってきています。荻窪北児童館が廃止されてしまうことに対し町会の方々の心配する声が大きくなっているのです。
スペースの詳細については基本設計を進める中で検討していく。
※桃二小改築懇談会の方々が新築された他校を見学に行き、学童クラブの部屋があまりにも狭いことに愕然として帰ってこられたことを踏まえてこの質問をしました。現在荻窪北学童クラブには100名の児童が在籍しており、かなり大きなスペースが必要なはずです。
▼Q2-4
財産交換は施設再編整備計画の中で決定している。区民福祉の向上のために必要不可欠であり、再検討する考えはない。
※地元の合意があるという前提が、すでに崩れている中(Q2-3※参照)、見直しは必須です。また、当初「特養をつくるために必要」と説明していましたが、質問の中で述べたように特養の設置は数年先、区の新しい庁舎をつくるための作業が先行して急ピッチで進められています。何のための交換かが問われています。

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