松尾ゆり
わくわくの日々

桃二小建て替え説明会

●2015-07-25

 7月17日、桃井第二小学校建て替え説明会に行きました。学校の体育館に並べられたイスはほぼ満席。なので300人以上おられたでしょうか。保護者と地元町会のかたが大半。7時から9時ごろまで、予定時間を超過して行われました。発言した住民は24名。うち8人は現役の保護者。 ほぼ全部の発言が、唐突な建て替えで子どもたちへの影響を心配するものでした。説明会にありがちな区の計画へのわざとらしい賛同発言とか、よいしょは絶無。

 町会の役員さんが何人も発言し、「大人の都合で進められる『あんさんぶる荻窪』の財産交換のために、子どもを犠牲にしてはならない」と、区役所進め方を批判しました。

 以下主な発言内容。

町会の要望ではない

 「区は荻窪の町会連合会7町会長の要望により、早期改築を決めたというが、桃二小の立地する荻窪五丁目町会は、要望書を取り下げた」「隣接の南荻窪町会だが、近く要望書を取り下げる」
取り下げたのだから、もはや、町会の要望により改築を早めたとする根拠とはならない。

取り下げの理由(1)~虚偽の説明を受けていた

 上記要望書について、「あんさんぶる荻窪の荻窪北児童館がそのまま桃二小に移転する」と説明されていたので了解した町会長もいた。しかし、その後「荻窪北児童館をそのまま学校に移転することは無理」との事実が明らかになり、桃二小に移転するのは学童クラブのみであるとわかった。当初の説明とちがっている。

取り下げの理由(2)~老朽改築とはいえない

 区は「老朽改築」と言っているが、桃二小校舎の中にはまだ36年しかたっていないところもある。また、昨年トイレを全面改修したばかり(費用5000万円)。今回の唐突な建て替えが計画的でないことがわかる。また、これらの費用は無駄になってしまう。

取り下げの理由(3)~説明会が開かれていない

 施設再編整備計画の「素案」、「案」、そして今日に至るまで一度も説明会が開かれていないのが、「あんさんぶる荻窪」と桃二小のある荻窪南口地域。

 荻窪北口では旧若杉小学校や天沼小学校で何度も説明会が行われているが、これらの説明会は桃二小学校防災訓練やすずらん通り商店街の会合にぶつけられて、南口の人たちが出席できなかった。荻窪五丁目町会からは「あんさんぶる荻窪」の財産交換についての説明会を何度も要求しているが、いまだに行われていない。他の地域での説明会やパブコメ(意見募集)でも「あんさんぶる荻窪」財産交換や荻窪北児童館廃止に反対する声が多数あったが、無視されている。

区主導でつくられた要望書

(さらに、とんでもない事実が明らかに!)
上記要望書は、「区の担当課長が書いたもの」を「区の荻窪地域係がかけずり回って署名・捺印を集めたのが事実」!!(つまり区の自作自演)
「内容もわからないまま、急いで判を押せとせまられた」
「判を押しただけで、写しをもらえなかった人もいる」

国と町会の話

 町会は財務省関東財務局へ行き、面談した。「あんさんぶる荻窪」と荻窪北児童館の問題を訴えると、「なぜそんな大切な施設を杉並区は手放すのか」とあきれられた。

努力します、探しています、ばっかり

 保護者と町会の人たちからは切実な問題として、「改築中4年間の校庭、プールの代替はどうするのか」「この地域は公園もなく、子どもが走り回れる場所は、校庭と荻窪北児童館しかない」「『あんさんぶる荻窪』財産交換(=荻窪北児童館廃止)から桃二小校舎完成まで少なくとも1年かかり、そのあいだ、学童クラブはどこにおくのか」と、何人も質問されていましたが、区は「周辺地域であたっています、がんばっています。もう少し待ってください」と繰り返すばかりで具体的な話はなし。荻窪高校の校庭、との話も出ていましたが、荻高は校庭が狭く、しかも三部制の学校で、とても無理では? また、近隣の小学校へ行くとしても、往復の足をどうするのか? などの質問に教育委員会は全く答えられない状態でした。

 ある保護者の方は「1年生のときはあんさんぶるの学童、2年生では仮設の学童、3年生は学校内の学童と毎年かわってしまい不安」「あんさんぶるの交換をせめて1年のばして、桃二が完成するまで待ってほしい。これだけはお願いします」と訴えておられました。

参加した保護者の感想

(間接的にきいた複数の方の意見ですが、同じような感想でした)
・町会があんなふうに扱われていたと知って驚いた。初めて知った。
・工事期間の運動場など未定のことばかりで不安。
・保護者、PTAで改めて話を聞きにいかなければ心配。

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