松尾ゆり
わくわくの日々

資源回収車の事故について/
あんさんぶる荻窪の児童館廃止で代替施設は?
(予算特別委員会の質疑)

●2016-03-11

あんさんぶる荻窪の財産交換で2階の荻窪北児童館が廃止されます。前日8日の他の人への答弁がいろいろあって混乱していた(共産党と与党では答弁の内容が微妙に違う)ので、本当はどうなのかただしました。結論的にいうと、「国が決めることに口出しできないから何もいわない」「もしスペースがあまったら区民福祉の向上に活用するよう申し入れる。でも子どもの居場所とは限らない」「かわりの施設を荻窪南口で探すことはこれから検討(役所用語で「やらない」)」という身もふたもない話。でも、荻窪南口に子どもの居場所がなくなってしまうことは、もう区も否定できなくなりました。(以下、質疑の要旨)


【資源回収車の事故について】

(松尾)おはようございます。よろしくお願いいたします。まず資源回収についてうかがう。昨年、資源回収の民間委託車両で、作業員が重傷を負った事故が起きた。その事故の概要は。

(清掃事務所長)昨年5月、古紙の資源回収業者の作業員が、トラックの荷台で段ボールの整理をしているときに誤って荷台から転落して頭蓋骨の一部と肩胛骨を骨折したもの。意識ははっきりしていたが、2カ月の入院加療となった。
(松尾)なぜそういう事故が起きたのか。また、その後、民間事業者との間でどのような改善を図ったか。
(清掃事務所長)集積所から新聞、段ボール、雑紙を整理して積む。運転手と作業員、2人ひと組だが、荷台にのって整理することを常としており、足を踏み外して転落した。事故をうけて委託事業者を呼び事故の報告を受けると同時に、今後事故防止のため、現時点では荷台での整理は行わないことで対応している。
(松尾)荷台に乗って作業をしながら移動していたということもきいている。改善されたのはよかった。 清掃関連の労働組合から、資源回収に時間がかかる、長時間勤務になっている。そのことも事故の一因と指摘されている。回収の車両台数を増やすなど、改善はできないか。
(清掃事務所長)委託事業なので何台でという細かな仕様はない。区内35000カ所の集積所から、8時から4時までの間に作業、ということで台数は業者に任せている。
(松尾)ぜひ、今後とも委託業者の方と話し合って改善していただきたい。

【児童館と「子ども子育てプラザ」】

(松尾)和泉児童館が廃止され、子ども子育てプラザへ転換される。昨日の質疑では、小中高校生も使えるとのことだったが、一般の小学生むけのプログラムはひき続き行われるのか。また、中高生委員会も存続するのか。
(児童青少年課長)中高生委員会は継続する。小学生については、遊びの中で必要なプログラムを提供することは想定している。

(松尾)今後とも、新しい子どもたちもどんどん入って来れるような楽しいプログラムを事業として継続していただきたい。天沼に新設されることになっている子ども子育てプラザも同様か。
(児童青少年課長)小学生以上の児童が来ることも同様に想定して、多目的室、遊戯室、スタッフルームを配置する。

【荻窪北児童館が廃止された場合の対応】

(松尾)昨日の質疑を聞いて、午前と午後で食い違いを感じ答弁が混乱しているように思うので確認したい。財産交換後、あんさんぶる荻窪が税務署になった場合に、2階を児童館として引き続き存続させたいという要望があるが、可能性はあると考えていいのか。
(施設再編担当課長)荻窪北児童館を存続するという可能性はない。 (松尾)児童館は存続しないということだが、子どもたちが使うスペースとして二階を残すことは可能か。

(施設再編担当課長)これから、税務署のほうで設計を進めていく。国のほうで余剰スペースが発生した場合には区民福祉の向上につながるような利用ができないか話していきたい。
(松尾)しつこいようだが、子どもが使えるスペースとしての交渉の余地は、あると考えてよいのか。 (施設再編担当課長)余剰スペースによってどのようなことができるかは考えていきたい。
(松尾)ということは、昨日の答弁でも言っていたかと思うが、国に対しては申し入れはしていないということでよろしいか。
(政策経営部長)あくまでも対等な財産交換なので何平米残して何に使ってほしいとかいうことを国の活用を制約するような形で注文をつけるようなことは難しい。国が必要なスペースを確保して余剰スペースが生じた際には、ぜひ区内の公的な事業所としてなんらかの区民福祉の向上につながることを考えていただきたいと申し伝えていきたい。

(松尾)児童館にかわる子どもの居場所を残していきたいということが区の意向としてはっきりしているわけではなくて、そのほかの区民サービス、税務も含めた区民サービスのことだという理解でよいか。
(政策経営部長)何にしてほしい、何平米ほしいということは言えないので、なるべく区民サービスの向上につながるようにして欲しいと伝えていくということ。
(松尾)区民の要望として児童館を残してほしいということと、それが無理でも子どもたちの居場所を確保してほしいということがあるわけだが、その要望をできれば優先的に伝えていただきたいと考えるが、そういったことも特には考えないということか。
(政策経営部長)特定の目的でということになると、当然それに応じた平米数ということになるので、そこまで深く、要望するということは難しい。余るかどうかも分からないが余ったら区民サービスの向上を考えてほしいと申し伝えていきたい。
(松尾)要は子どもの居場所として確保してほしいということは事前には無理だというように理解する。  昨日から色々な議論があったわけだが、荻窪北児童館が廃止されれば、荻窪南口に子どもの居場所が不足するということについては、私もそう思っているが、区もそういう認識でいいのか。
(児童青少年課長)荻窪北児童館の機能については桃二小と杉並保健所の4階スペースで展開していく。そのうえで、荻窪南地区エリアに子どもの居場所という要望を受け止めて、これから先、正式な財産交換まで2年あるので、追求はしていく。

(松尾)荻窪北児童館が残せなかった場合のこととして、別の場所を設けることも検討するとの答弁があったように思ったが、実際に荻窪南口にそのような場所が考えられるのか。
(政策経営部長)現状でなにかあてがあるということではないが、2年間あり、その間計画の改定もあるので、そのなかで最大限可能性があれば追求していきたい。
(松尾)そのへんが大変不安。2年後といってもすぐなので、その間に施設を建設あるいは取得して改修するのであれば、もう動き始めないと厳しいと思うが、来年度から早速調査を始めることは可能か。 (政策経営部長)今後検討していきたい。
(松尾)ぜひ前向きにお願いしたい。桃二小建て替え中の学童クラブの移転先も、かなり探したあげく見つからずに保健所になったと認識しているが、荻窪北児童館のような、あれだけのスペースをどこかに見つけるのはかなり難しいのではないか。子どもの居場所をしっかり残すために国と交渉してほしい。
(施設再編担当課長)余剰スペースが出れば、当然、子どもの居場所だけでなく幅広い観点から区民福祉の向上につながる観点から考えていくし、それだけでなく、荻窪南側地域で子どもの居場所がつくれないか模索していく。 (松尾)模索もけっこうだが、確実にやっていただきたい。私は、荻北児童館を残すのが一番いいと思う。

(松尾)次に、荻北児童館が廃止され桃二小に移転する。これまでの学校内の学童クラブは児童館の職員がバックアップしていたが、荻北児童館がなくなったら学童クラブはどこがバックアップするのか。
(児童青少年課長)保健所4階に乳幼児の居場所を確保し、平成31年度以降も事務所機能をもっていく。ここでバックアップをはかっていきたい。
(松尾)これまでは児童館があって学校に学童があるというケースがあった。職員がバックアップするという体制が、児童館がなくなったもとでやっていけるのか。しっかりやっていただきたい。

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