松尾ゆり
わくわくの日々

学校給食/学校司書/桃二小改築と説明の誤りについて

●2016-03-15

松尾ゆりは、2016年3月10日杉並区議会予算特別委員会4ブロックの質疑で学校給食を板橋区のように直営を残すこと、学校司書の待遇改善を求めること、桃二小の改築と説明の誤りを正すことを求めました。≫全文

【学校給食】

(松尾)先ほど学校給食の話が出たので一言だけ。私も地元が(同じ給食モデル校の)杉九小なので西宮中の給食民間委託はショックだった。そこでうかがう。 たしか板橋区だと思うが、数校を直営のまま残すという決断をしたというが、ご存じか。また、この点調査して、杉並区でも直営を残すべき。
(庶務課長)委託については、計画にそって進めていく。 (松尾)いいことを教えてあげたので検討してください。

【学校司書】

(松尾)学校司書の身分と雇用年限は。
(教育人事企画課長)身分は非常勤。年限は1年ごとで5回の更新が可能。
(松尾)6年間の更新を終わって再受験する人が今年度から出てきた。昨年3月で6年間終わった方は何名で、そのうち何名が再受験し、何名採用されたか。
(教育人事企画課長)昨年度欠員が9名再募集受験が7名。うち採用が6名。

(松尾)1名が採用されていないが、辞退されたときいている。つまり再受験した方は全員が採用されたと昨年は司書さんたちも受け取っている。今年3月ではどうか。
(教育人事企画課長)同じく欠員が9名、再受験は9名、採用が5名。
(松尾)ここでパートの方の更新する場合のルールはどうなっているか、「杉並区教育委員会パートタイマーの雇用等に関する要綱」を第7条を読み上げてください。

(教育人事企画課長)
第7条 パートタイマーの雇用期間は、1年以内とする。 2 教育委員会は、パートタイマーの雇用を1年を超えない期間で更新することができる。ただし、更新は原則2回とし、勤務が特に良好及び事務事業に必要と認められる場合はさらに3回まで更新することができる 3 教育委員会は、所属長からの報告に基づき、パートタイマーの意欲、能力、健康状況、勤務実績等を勘案して更新を決定する。 4 所属課長は更新者を庶務課長あてに報告しなければならない。

(松尾)つまり、4年目以降の更新については、所属長の評価がよい、そして勤務を継続してほしいという区側の意思がなければ継続できない?
(教育人事企画課長)要綱上はその通り。

(松尾)6年目まで着々と更新を繰り返してきた方たちは、学校での評価も良好であり、また次の年にも来てほしいという学校側の意思もあってのことだと思うが、それが、6年終わって次に再受験すると不採用の方が4名出ているのは不自然な気がする。
 杉並の学校図書館や区の教育方針をよくわかっていて、慣れている方にもう一度続けて続けてもらうのが一番いいと思われる。司書さんにきくと、毎月のように研修も行われ、学校司書としてのスキルアップを杉並区としても大変熱心にやっている。投資もしているのに、その人材を手放すことはもったいないと思うが。

(庶務課長)パートタイマーについては、学校司書だけでなく、給食の調理、用務など職種があるが、あくまでも年限がきて、それを超える場合はあらためて採用に応募していただく。応募した中で適正に選考をして採用していくもの。
(松尾)公平性についてはわかるが、専門性の必要とされる業務であって、身分はパートという、そこが矛盾なのかとも思う。
いま「保育園落ちたの私だ」に続いて「図書館やめたの私だ」というツイッターがはやっている。司書職の待遇の悪さに関心が集まっているので、学校司書の重要性に鑑みて身分保障や待遇改善を求めるがいかがか。
(庶務課長)これまでどおり要綱に沿って進めていきたい。

【桃二小の改築と説明の誤り】

(松尾)桃二小の建て替えの原因となっている荻窪北児童館の廃止について、昨日の質疑で、区としては国に対してあんさんぶる2階を残すようにという要請はしない、それから、児童館に代わる施設の確保もこれから探す「かもしれない」というようなあやふやな話だったと思う。荻窪南口の子どもの居場所がなくなることに対して危機感が薄いように思う。
 桃二小についてうかがうが、総務財政委員会に出されたキャッシュフローについての試算というものに桃二小が入っている。区としても、財産交換の経費として認めたということですね?
(施設再編担当課長)これは委員からの資料請求に基づいて作成した。記載した項目も委員の請求にもとづいた内容。
(松尾)委員の責任にしないほうがいいと思うが。ついでに言っておくと私もこのデータを拝見して、やはり交換のほうが余分にお金がかかると思った。
 文教委員会で桃二小のプールについて質問したところ、誤った答弁があったので訂正していただきたい。

(学校整備課長)プールの改修と改築という言い方を間違えたという指摘ですね。老朽に伴って平成15年度に改築した。
(松尾)委員会の質疑では、昭和のプールですごく古いんだとか、ペンキを塗っただけだという話があったが、あれは何なのか。
(学校整備課長)平成15年にプールの改築をしたが、そもそも同じ場所にプールがあって、それが古くなって改築したもの。
(施設再編担当部長)プールの改築を担当したものとして説明する。河川敷にあってプールが沈下した。構造躯体が真っ二つに半分に割れ、つくりかえたもの。
(松尾)改築、新築だったということがわかったわけだが、それからまだ12年しかたっていない、ということを私は言いたかったのだが、違う答弁が出たのでそこで議論が止まってしまった。
 それから、もうひとつ、訂正していただきたいものがあって、決算特別委員会で質問したが、桃二小の建て替え懇談会で保健所4階のほうがあんさんぶるの児童館より広いという旨の説明があったが、これも違いますね。
(児童青少年課長)認識としてのお話をさせていただいたと思う。面積のことを細かくいうと、荻窪北児童館は延床では1000平米を超えている。その中で子どもたちがつかうエリアと考えると、480平米、事務室等含めて600平米ちょっとになる。それに比べて保健所4階の全面を使用した場合、諸室面積含めて630平米ほどになるところからほぼ同等以上という風に話したと思う。
(松尾)保健所はどうして全面利用で、児童館についてはそうじゃないのか?児童館はデッキ部分を除いても850平米くらいある。そして、エレベーター、階段部分以外はすべて、仕切りのない、部屋になっていないところも含めて子どもたちが使っているが、どうしてそういう比較にならないのか。
(児童青少年課長)いま申し上げたものも含めて、荻窪北児童館も630平米くらいあるが、こちらもエレベーターホール、エントランス、吹き抜け部分も含めて。基本的に同等との認識のもとで申し上げたのではないか。
(松尾)課長に直接きいて、事務室など囲われた部分の面積が600平米ちょっとであまり変わらないと聞いた。入口のところも、保健所はエレベーターホールが使えないが、児童館ではたたきになっていて、これも使っている。だから、児童館のほうが狭いなどというのは全くの誤りで地元の人ならだれでもわかることなのだが、懇談会でそういう説明があったがために議論の矛先が収まってしまったということ。
 先ほどのプールの件も併せて、こういう数字のところで、しかも議論の大事なところで違う数字が出てきて、議論が横道にそれるということが相次いだ。
 この間、教育委員会は学校の改築、改修に関してふた言目には「丁寧に」というが、丁寧以前に区議会にすら基本的事実が伝わらない、緊張感が感じられない状況にあることを指摘する。

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