松尾ゆり
わくわくの日々

杉一小屋上校庭案、けやきプール、阿佐ヶ谷児童館について

●2016-05-19

 遅くなりましたが、4月25日の文教委員会の質疑のうち杉一小建て替え関連と図書館関連についてです。
 「ホールは学芸会に使えるんですか?」という単純な質問に確答をもらうのに、4往復かかって時間の無駄。あとに掲載する図書館の件でも「資料を提供してくれませんか?」に5往復。時間ばっかりかかって委員長にはいやな顔されるし。答えてまずいこととは思えないのですが。しゃきっと答弁してほしいです。

▼要点

【杉一小の屋上校庭について。けやきプールについて】

(松尾)杉一小について。中央区の小学校の開閉屋根のところを視察してきた。大変便利だということもわかった。懇談会では開閉屋根のある全天候型の屋上校庭だといいねえということで賛成されたが、屋根はどうするのか。(費用は)5億円とか。予算も検討の条件も変わってくると思うので、どうするのかをお聞きする。
 またこの小学校では屋上を一般区民に開放していて、その点でも屋根があることが便利だということだった。一般開放はどうするのか。
 けやきプールについて、先ほどの説明では2定で廃止ということなのか。そうすると阿佐ヶ谷にはプールがなくなってしまう。学校のプールで代替していきたいということだが、できれば杉一に関しては温水プールにして年間にわたって一般開放することができないか。これも、その中央区の小学校では年間通して一般開放している。

(和久井学校整備課長)屋上のドームについては、今後設計を行う中で決めていく。ドーム型だとかなり多額になるが、詳細についてはつめていく。けやきプールは、最終的に閉めるのは11月くらいになる。

(阿出川スポーツ振興課長)けやきプールの代替は学校開放プール、近隣の学校、馬橋小、阿佐ヶ谷中の日数を増やすなど調整をはかっている。

(和久井学校整備課長)温水プールという話だが、現段階ではその考えはない。

(松尾)(1)杉一の屋上屋根については今後検討ということだが、高さとの関係もあり近隣への影響があると思うので、どちらにするのか。予算のこともある。できる限り早い段階で確定してほしい。(2)けやきプールについては廃止でいいのか。(3)屋上は火が使えないと思うが、避難場所となったときの炊き出しはどうするのか。

(和久井学校整備課長)屋根について、懇談会ではドーム型との意見をきいている。財政的な問題もあるので、ランドマーク的な発想からするとドーム型に越したことはないが、詳細設計の中で検討していく。火の問題については、屋上でできないかは今後の課題だが、1階の部分での炊き出しも対応できると考えている。

(阿出川スポーツ振興課長)けやきプールは、仮設校舎を建設するため第二回定例会を目途に廃止の条例案を提出する。竣工後については、けやきプールの代替策、学校開放などを検討していく。

(松尾)いったんは廃止して、廃止が前提?竣工した後も同じプールを再建することはない?

(阿出川スポーツ振興課長)代替策の実施状況をふまえて別途検討していく。

(松尾)よくわからないですが、改めて教えてください。

【阿佐ヶ谷児童館】

(松尾)児童館について。学童クラブは杉一小の中に建設されるということだが、今ある阿佐ヶ谷児童館はどうなるのか。当初複合施設と連携活用していくという話だったが。

(塩畑子どもの居場所づくり担当副参事)児童館施設については、乳幼児親子の居場所等も含めて総合的に検討していく必要があると考える。

(松尾)それだと全然わからないんですが。聞き方を変えますが、杉一の複合施設とは切り離して運用するということ?

(和久井学校整備課長)児童館については別途、学校と切り離して検討していきたい。

(松尾)了解した。

【阿佐ヶ谷らしさ?音楽の街?】

(松尾)杉一について、先ほどから、阿佐ヶ谷らしさとか音楽の街という話が出ている。たしかにジャズストリートとかやっているが、長年阿佐ヶ谷に住んでいて、阿佐ヶ谷が音楽の街というふうにあまり思ったことはなく、疑問がある。また、杉一小学校のブラスバンドは昔からとても優秀で、指導者にも恵まれ、賞もたくさんとっている、大変活動が活発な学校ということもよく承知している。しかし、公立の小学校であって、ここの学校は音楽が優れていて、音楽に重点のある学校で、というふうにしていって果たしてどうなのか。とりわけ希望制が廃止されて学区制が基本とされ、音楽が盛んだから行きたいとか、苦手だから隣の学校に行くという選択はできなくなっていく。そういうなかで、杉一小を音楽の学校と規定することは慎重にしたほうがよい。演奏することが苦手な子どもにとっては、学校に対していやな気持になることもある。特徴を出すことはいいと思うが、公立なのであまり出しすぎてもどうか。

(白石済美教育センター所長)音楽を特色として杉一は取り組んできたが、授業、教育課程の中ではすべて同じ。音楽が苦手な子供にむりやりやらせるとかいうことではない。学校の特色として、また、教職員が異動しても伝統が継続できるよう地域の力を活用。

【ホールができるが、学校活動に使うのか】

(松尾)ホールの話を確認したい。いま、学校の合唱祭などの場合、昔は公会堂をよく使っていたが、いま民営化になってなかなか借りられない。特に保護者が来やすい土日は公会堂側が事業を入れているので借りられない。また借りた場合にお金がかかるので、セシオンを借りている学校などが多い。この新しい学校にできるホールは杉一の学芸会をやるのかという話(他委員の質問)があったが、あくまでも公共のホール、杉一の付属ではないので、近所の学校とかが合唱祭で使うなどの利用は可能ですね。

(大竹学校整備担当部長)定員が160人で、面積が200平米ちょっと。産業商工会館の最上階にあったホール、その拡充という位置づけ。したがって、面積、定員を考えると、学校全体の発表会とか、文化祭をホールで使えるという規模ではない。

(松尾)杉一も学芸会、学校行事、全体の生徒が参加するものは難しいということか。

(大竹学校整備担当部長)複合施設なので、下の階が学校で上の階が区民施設。規模とか面積は、従前の区民施設と同等程度の考え方。区民センターの部屋を借りて充実した教育ができる場もあるということで、全体を使いまわして、委員がおっしゃることまではなかなか難しい。

(松尾)答弁がずれてると思うが、先ほど別の委員が学芸会に使うんですね、と言ったら、使いますという答弁があったので、その点はどうなんですか。

(白石済美教育センター所長)学校の学芸会は保護者も参加するので、これまで同様体育館を活用することになると思う。ホールは土曜事業などに活用して、杉一のジュニアバンドが発表会を行うとか、クラブ単位で発表するなど、学校全体の行事ではなく、もうすこし少人数の場合に活用できるものと考える。

(松尾)学芸会は無理ということでいいんですね。

(大竹学校整備担当部長)区長部局と運営についてつめなければいけない。学校の全体の行事の際に区民センター側の一部の部屋を専用的に利用することも検討の中には入る。これから運営を含めて検討していく。

(松尾)学芸会はどうなるのかを答えてください。

(徳嵩教育委員会次長)学校全体の行事はキャパシティ的に難しいと思う。学年単位の行事のなかで活用できる可能性はある。あるいはクラブ活動の中でちょっとした発表会などを行う可能性があるということを申し上げているわけで、具体的には学校側と相談し、区民施設の運営もにらみながら調整していく。可能な範囲で活用する。

(松尾)こだわるつもりはなかったが、はっきりした答弁が来ないので長引いてすみません。活用はされるが全体の学校行事は無理ということで了解した。

図書館の蔵書削減、学校図書室について


▼要点

【図書館蔵書の削減について】

(松尾)次に、子ども読書推進計画についてうかがうが、その前に、今回、図書館に関する報告が2件ある。3月の図書館協議会で子ども読書と、電子化の問題と、もう1点、蔵書の除籍についての報告があったが、今回報告されないのはどういうことか。

(岡本中央図書館次長)内部の方針なので、報告はしていない。

(松尾)除籍は単なる事務作業の問題ではなくて、図書館をどう構築していくかの大変重要な要素。とりわけ、いま施設再編計画の中で、図書館をどのように再編していくかが大きな課題になる中、今回、協議会のほうに報告された除籍方針は、230万冊と23区の中でもとびぬけて蔵書の多いわが区の蔵書を30万冊減らすという計画。大変大きなもの。これは単なる日常業務の延長ではないので、文教委員会に報告いただくべきと考えるがいかがか。

(森中央図書館長)3月の図書館協議会に、蔵書規模の適正化の方針報告させていただいた。ご指摘のとおり、この課題については、区立施設再編整備計画の第一次プランの中で図書館関連の取り組み項目として取り組んでいるところ。蔵書規模を適正化する、しかもタイトル数は著しく削減ということではないということで、内部的な対応という側面もあるし、ある側面からみると、今後の図書館サービスのありかたというところに影響もあるので、今後の対応については検討させていただければと思う。

(松尾)この問題は、今回委員会には報告がなかったが、協議会で提供された資料については委員に配布していただけないか。もう1点、除籍の方針について、かなり細かいマニュアルを設定されたと聞いている。これについても情報提供いただきたいと考える。

(森中央図書館長)図書館協議会は諮問機関なので、図書館サービス、図書館行政にかかわる課題について適時と意見をいただきながら報告等対応させていただいている。議会への報告については事案の内容に即して適切に情報提供などにつとめていきたい。

(松尾)協議会の資料を委員会には提供できないということか。

(森中央図書館長)その点も含めて適切に対応していきたい。

(松尾)やってくれるのか、やってくれないのか、どっちですか。

(森中央図書館長)今後適切に判断して、検討の上対応させていただきたい。

(松尾)何度も同じ質問をしたくないんですが、配布してくれるんですか、くれないんですか。

(島田文教委員長)適宜検討すると言っています。次の質問をお願いします。それ以上の答えは今のところ出てこないでしょ。

(松尾)簡単なことでしょう。簡単じゃないんですかね。そんなに判断が難しいでしょうか。私、もうそろそろ時間を切りたいんですが。秘匿するようなものじゃないと思うし、配布いただければ非常にありがたいと思いますが。

(森中央図書館長)議会へのご報告の対応については先ほどご答弁した通り。それとは別に、議員への情報提供については相談させていただければと思う。

【子ども読書推進計画の目標「未読率ゼロ」でいい?】

(松尾)子ども読書推進計画について。まず、目標について、最も大きな目標が「未読率ゼロ」となっているが、関連する団体からもこういう目標が適切なのかというご意見をきく。パブコメの中でも、未読率ゼロはネガティブなんじゃないのというご意見がある。未読がゼロでも私は全然差支えないと考える。読んでないけれど図書館には行くとか、ぱらぱらめくって、通読はしていないけれど本になじんでいるとか、そうやって子どもたちが図書館になじむこと、本になじんでいることが大事だと思う。遠からず改定が来るとおもうので、その際に目標についても考え直していただけるといいと思う。学校図書館や公共図書館への子どもの来館数を調査することによって図書館を活用する大人に育ってほしいという目標が達成できるのではないかと思うので、そういう考え方を入れていってほしい。

【図書室がなくなった?】

(松尾)2点目として、学校図書館について、天沼小で教室が足りなくて図書室がなくなったという噂を聞いたが、どうなのか。桃一小、桃五小も教室が足りなくて図書室が削減されたというが、そういった実態があるのか。

(和久井学校整備課長)いま手元に資料がないのではっきり申し上げられないが、桃五小は一部特別教室を改修して普通教室にしている事例があるときいている。

(松尾)1点目にのべた目標の件は私の意見ですが、教育委員会としての意見もお聞きしたい。それから、今質問したところ、天沼小、桃一小はどうか。

(森中央図書館長)子ども読書推進計画は、子どもの読書環境を整備しながら、子どもの読書習慣の育成を大きな目標としている。成果目標ということでは現行の未読者率が適切と考えている。国の計画、東京都の計画においても同様の目標をかかげている。当面はこうした体系のもとで計画を着実に推進する。次回以降の改定のときにどういった目標が適切かは委員のご指摘も含めて様々な角度から検討していきたい。

(和久井学校整備課長)天沼小に関しては図書室の関係のものを分散してほかの部屋に図書室的な機能をということで対応している。 (松尾)天沼小はたしかに大変だが、図書室が一室として維持されないのはどうなのかという声がある。なんとかならないだろうか。

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